スロット

初めての外出でパチンコ台にずらりと並んだ私達。

おそらく、駐屯地近くのパチンコ店は、

国家公務員の給料で成り立っているのは間違いない。

それぐらいやることがない。

後によくよく周りを見渡すと、

先輩達もウジャウジャいた。

ただみんな台に集中してるので、ほぼ気づいてないのだが。

誰かが缶コーヒーを手渡してきた。

台がボーナスに入ると、

仲間に缶コーヒーを振る舞う文化が始まっていた。

缶コーヒーをもらうと、ありがとうと口にしながら、

自分も早くボーナスを引きたい。とまたのめり込んだ。

父親から昔スロットのジャグラーを教わった。

駐屯地に配属されたその日に、

屋上からみたパチンコ店に今いる自分。

血は争えない。

と意味のわからない事などを考えながら、

もらった給料はドンドン溶けていったことは、

若いころの強烈な記憶として、

残っている。

つづく・・・

作成者: midwaypanther13