半長靴磨きと並び、毎日やらなくてはいけないのが、
作業服のアイロンがけ。
激しい訓練で泥だらけ、しわくちゃの作業服を、
次の日までに、シワひとつないものに仕上げなくてはならない。
なぜなら、シワひとつにたいして100回の地獄の腕立て伏せが待っているからだ。
もちろんバディとともに。
スプレーのりで、丹念に仕上げていく。
共用であるアイロン台は、数台しかなく
皆のことを考えて、スピーディーに仕上げることも求められる。
背中に真一文字にいれるアイロン線がうまくアイロンがけができているかのバロメーターになるのだ。
家で一度もアイロンなんて触ったことがなかったが、
なんとかできるようになるものだ。
しかしながら、丁寧にやればやるほど自分の時間は奪われてゆき、
中には、500円払ってアイロンがけのうまい同期に、
頼むものも現れていた。
もちろん上官にバレれば、腕立て伏せ地獄は免れないのだが。。。
続く・・・